大刀洗町の名所
更新日:2017年6月12日
今村天主堂
赤レンガ造りの優美な教会で、国指定重要文化財にも選ばれています。
双塔のロマネスク風様式の教会は、本田 保神父が設計を計画し、熱心な信徒の奉仕作業、外国からの信金援助を受け大正2年に完成しました。
設計・施工は当時長崎で多くの教会堂建設を手掛けた名工 鉄川 与助氏で、今村天主堂は彼の作品の中でも最大かつ秀逸です。
我が国では近世以来キリスト教の信仰を禁止していましたが、今地区(今村)はかつて隠れキリシタンの里だったと伝えられています。
1867年には長崎浦上から派遣された信徒により今村のキリスト教信徒が発見され、今世にも信仰の心が受け継がれています。
【所在地】大刀洗町大字今
菊池 武光の銅像
大刀洗町公園に設置されているこの銅像は、町名ゆかりの武将「菊池 武光」をモデルにしたもので昭和12年に設立されました。
正平14(1359)年8月、大保原で小弐 頼尚を破った菊池 武光は敗走する敵を追撃して山隈原に進出。その途中で立ち寄った本町の小川で血まみれの刀を洗ったという故事に由来し、この町は「大刀洗町」と名付けられました。
荒ぶる馬の手綱を引き、片手に刀を構える勇ましい姿は大刀洗町のシンボル的存在となっています。
【所在地】大刀洗町大字山隈
下高橋官衙遺跡
国指定史跡にも選ばれている、奈良時代の郡役所の遺構です。
一辺が150m規模の大溝で囲んだ方形区画が東西に並び、その中に大規模な堀立柱建物群が整然と建ち並んでいます。
建物の性格から、西の区画は税の米を納めた正倉院、東の区画は政務などを行う郡庁・曹司院、それぞれ併せて奈良時代のこの地方の郡役所と推定されます。
古代の郡役所の典型がここにあります。
【所在地】大刀洗町大字下高橋・大字鵜木
床島堰
筑後川の水利を農業用水に活かすことはできないか。
床島堰(恵利堰・床島堰・佐田堰の3堰を総称して「床島堰」と呼ぶ)は、正徳2(1712)年に、草野 又六らの指導のもと、難工事の末に完成しました。その後改築を重ね、平らな伏せ石と良質の粘土で固められた、上幅306m、下幅220mの規模のものとなりました。
現在この堰の灌漑面積は約3000ヘクタールにおよびます。
【所在地】大刀洗町大字三川
大堰神社
床島堰難工事の功労者である草野 又六と5人の庄屋(高山 六右衛門・秋山 新左衛門・鹿毛 甚右衛門・中垣 清右衛門・丸林 善左衛門)を祭っている神社です。
この地は、当時彼らが工事完成の祈願を込めたという江戸橋水道上の水神社があった場所です。
毎年5月5日の子どもの日になると「大堰神社水天宮大祭」が執り行われ、縁日の出店も出るなど参拝者で賑わいます。
ひょうたんの形をした水難除けのお守りが特徴的です。
【所在地】大刀洗町大字冨多
西光寺の木造 阿弥陀三尊像
西光寺は中世の在地豪族三原氏の菩提寺として創立され、宝暦12(1762)年に現在の場所に移りました。
本尊は檜寄木造の阿弥陀如来、脇侍は檜一木造の観音菩薩・勢至菩薩で鎌倉~室町時代の作と考えられます。
【所在地】大刀洗町大字本郷
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